非特定防火対象物報告頻度: 3年に1回
マンション・共同住宅の消防設備点検
分譲マンション、賃貸アパートなどの共同住宅。管理組合や管理会社が点検を手配するケースが一般的です。
マンション・共同住宅に必要な消防設備
マンション・共同住宅(非特定防火対象物)には以下の消防設備の設置・点検が義務付けられています
消火器
最も基本的な消火設備。ABC粉末消火器が一般的で、初期消火に使用します。延べ面積150m²以上の防火対象物に設置義務があります。
点検内容: 外観点検(腐食・変形・安全栓・表示)、機能点検(圧力計・ホース・ノズル)、放射試験(製造年から10年経過したものは内部点検)...
自動火災報知設備
火災による熱・煙・炎を感知器で自動検知し、受信機・地区音響装置で建物内に警報を発する設備。最も重要な警報設備です。
点検内容: 受信機(機能・表示・音響・蓄電池)、感知器(感度試験・加熱試験・加煙試験)、発信機、地区音響装置、配線の点検...
誘導灯・誘導標識
火災時に避難方向を示す照明設備。避難口誘導灯(緑色)と通路誘導灯(白色)があり、停電時も20〜60分間点灯し続けます。
点検内容: 外観点検(損傷・汚れ・表示面の視認性)、非常電源(バッテリー容量・切替試験)、誘導音響装置の点検...
避難器具
火災時に階段が使用できない場合の避難用器具。救助袋、緩降機、避難はしご、滑り台、避難橋などがあります。
点検内容: 取付部の強度・腐食、器具本体の損傷・変形、操作性、降下空間の確保、表示(設置場所・使用方法)の点検...
連結送水管
消防隊が消火活動に使用する送水管。建物外の送水口から加圧送水し、各階の放水口から放水できる設備です。
点検内容: 送水口(破損・キャップ・標識)、放水口(弁・ホース接続・標識)、配管(耐圧試験・漏水)の点検。設置後10年経過で耐圧試験実施。...
マンション・共同住宅の消防設備点検 費用相場
規模別の点検費用の目安をまとめました
| 規模 | 面積目安 | 最低額 | 最高額 | 平均 |
|---|---|---|---|---|
| 小規模 | 〜500m²(〜20戸) | 25,000円 | 45,000円 | 35,000円 |
| 中規模 | 500〜2,000m²(20〜50戸) | 45,000円 | 80,000円 | 60,000円 |
| 大規模 | 2,000〜5,000m²(50〜100戸) | 80,000円 | 150,000円 | 110,000円 |
| 超大規模 | 5,000m²超(100戸超) | 150,000円 | 300,000円 | 200,000円 |
費用の内訳(小規模の場合)
基本料金
30%
消火器点検
15%
自火報点検
25%
誘導灯点検
15%
避難器具点検
15%
点検義務と罰則
点検義務
- 機器点検: 6ヶ月に1回
- 総合点検: 年1回
- 消防署への報告: 3年に1回
- 点検者: 消防設備士または消防設備点検資格者
根拠法令: 消防法第17条の3の3、消防法施行令別表第1(5)項ロ
罰則・リスク
- 30万円以下の罰金または拘留(消防法第44条)
- 火災保険の免責事由に該当する可能性
- 使用停止命令等の行政処分
- 民事上の損害賠償責任
マンション・共同住宅の消防設備点検 よくある質問
管理組合が主体となり、管理会社を通じて点検業者に依頼するのが一般的です。区分所有者(居住者)は在宅して点検に協力する義務があります。